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幼稚園だより(月報) 2016年2月


2月
聖句:コリント一 15章58節

伊集院キリスト教会 牧師・園長 麦野達一

 どんな学校にも建学の精神があります。その学校が目指すもの、育てたい人のあり方を言葉にしたものです。幼稚園は名前こそ「学校」がつきませんが、教育基本法に制定されたれっきとした学校です。ですので、幼稚園にも建学の精神があります。伊集院幼稚園の建学の精神を一言で言い表すと「光の子として歩む」になるでしょう。これは聖書のエフェソの信徒への手紙5章8節からの言葉で「あなたがたは、以前には暗闇でしたが、今は主に結ばれて、光となっています。光の子として歩みなさい。」から与えられたものです。
 早稲田大学や慶応大学など有名な学校の建学の精神を見てみると「自由」「真理」「真実」「学問」「知識」といった言葉が多く出てくることに気づきます。学問をすることの自由、そして学問を通して真理や真実を探求し、知識ある人を育てたいという意志を感じます。それに対し、キリスト教主義のいわゆるミッションスクールの建学の精神を見てみると「愛神愛隣(神戸女学院)」「人になれ、奉仕せよ(関東学院)」「感恩奉仕(西南女学院)」「敬天愛人(九州学院)」といった神を愛し、他者のために奉仕する、ということを掲げている学校が多くあります。また「地の塩、世の光(青山学院)」という聖書の言葉をそのまま掲げている学校や「西南よ、キリストに忠実なれ(西南学院)」とはっきりとキリスト教の救い主であるイエス・キリストに従うことを求めている学校もあります。
 伊集院幼稚園が掲げる「光の子」という言葉には、神に愛され光り輝く子どもになってほしい、という願いがありますが、一方で人は自ら光ることはできず、神という光に照らされる必要があるという人の本質を表してもいます。教育の大前提は、教育を通して人は成長し、より良い社会を作り上げることを目的としていますが、その教育自体は完全ではありません。日本で最高と言われる教育を受けた者が人の命を奪う重大な事件を起こすことがあります。教育とは限りある人間が行う限りある営みであることを知ることが大事です。その中でキリスト教を掲げる教育の良さは、全ての人は神の前に弱さがあり完全ではない罪人であることを認め(教師も子どもも保護者も)、その罪人である私たちを愛してくださる神様がおられ、イエス様の十字架の愛で罪は赦されていることを信じることです。そして赦されている者同士が神の前に共に跪き、共に祈ることができることです。この信仰と隣人という土台があればこそ、どんな時代にあっても子どもは堂々と歩んでいくことができるのです。

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2月のテーマ「いっしょに」

伊集院幼稚園主任教諭 美園実保

 1月の月報に暖かいお正月と5年前の雪のことを、思い出しつつ原稿準備をしておりましたが、今度は、大雪の朝を5年ぶりに経験させて頂きました。
人生初体験の子どもたちの雪への反応は、いかがでしたか?
あの静かさと冷気の朝に、窓から外を眺めた子どもたちといっしょに歓声をあげたのではないでしょうか?私自身二つの「すごいなあ」を感じることでした。
一つは、突然の銀世界に現れる神さまの創られた大自然のすごさと私たち人間の小ささです。あと一つは、神さまから私たち人間にだけ与えられた知恵を駆使した科学の力の天気予報が見事に当たったすごさでした。幼稚園の園庭も皆さんのご家庭もそして、我が家も同じように、いっしょに真っ白な世界に包み込む自然の世界は本当にすごいことです。
 今回の雪の経験から絵本の世界もぐっと広がりを感じます。今、子どもたちといっしょに読みたい絵本がたくさん出てきました。
『てぶくろ』『ぽとんぽとんはなんのおと』『はなをくんくん』
 『じょせつしゃ・けいてぃ』『つるのおんがえし』 などです。
 各クラスの先生の愛情こもった肉声で絵本の世界を楽しんでいます。この雪をいっしょに楽しんだように、ぜひ、各ご家庭でも愛情のこもった肉声で絵本の世界もいっしょに楽しみましょう。こぐま社の吉井康文さんがキリスト教保育誌の2月号の中で、「子どもたちはお話を耳で聞いて絵という文字を読んで絵本を読んでいきます。この絵を読む力がすごいのです。そして、残念ながらこの絵を読む力は、文字が読めるようになると急速に失われていきます。文字が読めることと本が読めることは同じではありません。」と伝えています。
 私たち大人も子どもたちのおかげで絵本に親しみやすい環境にいるのですから、逃げるように忙しい2月だからこそ絵本の世界をお互いに楽しんでいきたいと思います。神さまが用意して下さった目に見えない世界を大事にしつつ。

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輝くあなたのために(11)~希望~

伊集院幼稚園教諭 麦野節子

今年度は、「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子著)をもとにみなさまと幸せな生き方を分かち合いたいと思います。

戦争中のお話です。
収容所に送られた人々で、生き残ったのは体の頑健だった人ではなく、希望を最後まで捨てなかった人たちでした。

希望は私たちに生きる力を与え続けてくれます。おまえは大丈夫、できるんだよの親の希望は子どもを奮起させ、そのとおりになってゆきます。

今は幼くて手がかかり、花開くのはまだまだ先ですが、我が子に対して、きっとすばらしい人になるの希望は持ち続けたいものです。
子育ては忍耐して待ち望むこと、いつかきっとすばらしい花が開きますよ。お楽しみにね。



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