幼稚園だより(月報) 2013年11月
伊集院幼稚園主任教諭 麦野節子
朝夕と急に寒くなりました。秋は果物、野菜の収穫の時です。神さまありがとうとその恵みを感謝する月でもありますね。今年は、チェスト館さんのご厚意で芋植え、芋掘りの体験をさせていただきました。良い土のせいか根深く大きなお芋が育っており、本当に力を入れないと掘れないお芋でした。「先生、手伝って。とれないよ」「いっしょに掘って」「よし僕もひっぱるよ」とうんとこしょ、どっこいしょ、うんとこしょ、どっこいしょと芋掘りを楽しみました。掘り上げた時の大歓声、幸せ一杯の笑顔でした。チェスト館さんありがとうございますの思いです。
ところでお芋食べてみましたか。天ぷら、ふかしいも、大学いも…私はふかしいも、ちょっと甘みが足りないかな、塩をふりかけあつあつをおいしく頂きました。収穫も嬉しいけれど子どもたちの成長は、もっと嬉しいですね。礼拝の中でお話をちゃんと聞くことができます。自由あそびの時間には、それぞれが好きなあそびに取り組み、1人、2人、グループであそんでいます。ジェットジープに乗りたい白帽子さんにいいよとすぐに代わってくれる青帽子のお姉さんたち、勇気を出して小さい声でジェットジープに乗りたいと言えた白帽子さん。自分も乗りたいのに我慢して代わってくれた青帽子さんとしての自覚の育ちと優しさ。様々な子どもたちの違いを、ありのまま受けとめ、理解しようとし対応している子どもたちの姿に大きな成長をみ、感動を覚えます。
「先生見て見て」と子どもたちが呼んでいます。「鉄棒、なわとび、パカポコこんなにできるようになったの」見てもらい、さらに上達を目指す子どもたち。
城山公園に秋を探しに出かけました。今年はどんぐりがいっぱい落ちていて、袋いっぱいに拾い集め大喜びの子どもたちでした。自然の懐の中でのびのびと過ごせる恵みをありがたいなと思うことでした。
私たち大人も神さまに見て見てと呼びかけましょう!「こんなかわいい子どもをありがとう」、「今日もいのちを下さってありがとう」と。
聖句「隣人を自分のように愛しなさい」
伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一
12月に教会で結婚式があります。嬉しいことにこの1年半で3組目の結婚式です。この3組のカップルには共通することがあります。それは新郎新婦の両方かどちらかが伊集院幼稚園の卒園生であるということです。幼い頃を過ごした思い出の場所を新しい人生のスタートの場所に選んでくれました。司式をする者としては責任重大、身の引き締まる思いです。結婚式の前には数回の結婚カウンセリングをします。聖書が教える「いのち」「共に生きる」「夫婦」ということを学びます。そして結婚する前にお互いのことを理解しあうために、様々な質問をして自分が結婚するのはどんな人でどんな結婚観、子ども観をもっているのかを確認しあいます。
結婚は新しい家庭を築いていくということです。子どもが与えられる家庭もあるでしょう。子どもはかわいい存在ですが、子育てにはエネルギーも精神力も使います。だから子どもが生まれると家庭は自然に子ども中心になりがちです。なので、カウンセリングを通して何度も確認するのです。「夫婦が家庭の中心である」ということを。当たり前のように感じるかもしれませんが、子育て中の家族が陥りがちなのは、母親が一生懸命に子育てに打ち込むあまり、夫の存在を軽んじたり、逆に夫はあまり積極的に妻の声を聞かなかったりして、夫婦関係が冷え込んでしまうことなのです。
夫婦とはこの世で最も近く、また長く過ごす「隣人」でしょう。結婚すれば当然親元から離れますし、自分の子どもたちもいつかは旅立っていきます。最後に残るのは夫婦です。この一番身近な隣人と今をどう歩んでいくかが、結婚生活にとっては一番重要なことです。イエスキリストは言いました。「隣人を自分のように愛しなさい。」どうでしょう?自分を大事にするように妻を夫を大事にしているでしょうか。必要だったら自分を変えることも受け入れているでしょうか。隣人と一緒に生きていくのは嬉しく、楽しいこともある反面、一歩引いたり、我慢したりしなければならない大変な面もあります。でも神は人間を創造された時にこう言っています。「人が独りでいるのは良くない。彼に合う助ける者を造ろう。」(創世記2:18)そう、やっぱり一緒が良いのです。感謝して、隣人と共に生きていきましょう。
今月のさんびか
幼稚園で子どもたちが月々に歌うさんびかをご紹介します。
どうぞご家庭でもお子さんとご一緒にさんびしてくださいね。
さんびか「ありがとう」
1.あかいリンゴ きいろのバナナ
みどりのメロン むらさきぶどう
かみさまおいしい くだものありがとう
2.あかいトマト きいろのコーン
みどりのピーマン むらさきなすび
かみさまおいしい やさいをありがとう
収穫感謝祭の日に子どもたちが手にくだもの、野菜を持って幼稚園にやってきます。神さまにありがとうとお捧げし年齢毎に、日頃お世話になっている方々にお届けに行きます。自分たちの捧げたものが人々に喜ばれる体験をした子どもたちは、分かち合うことの喜びを身につけてゆくことでしょう。