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幼稚園だより(月報) 2013年10月


10月
今月の主題「伝えあう喜び」

伊集院幼稚園主任教諭 麦野節子

 園庭で青帽子さんが、一生懸命にとび箱にチャレンジしています。二段から五段まであり、今、自分のとべる段、とびたい段の前に並び笛の合図で走っていきます。「やったーとべた」、「残念とべなかった」「もう一回チャレンジ」を繰り返し、様々な心の葛藤と闘いつつ日々がんばっている年長児たちです。とべた時にはまず担任に報告、やったねと先生とパチンと手と手を合わせ抱きしめられ伝えあう喜びの最高の体験です。やったーの言える子どもたちがどんどん増えてくれることを願っています。
さすが年長、とび箱の片付けも上手です。まるで働きアリのように互いに力を出し合い重たいマットも5・6人でわっしょいわっしょいとおみこしを担ぐように喜々として運んでいます。一人で重たいふみ板を運ぶ子どもがいたり、ござをするすると丸める子どもがいたり、その中にいろんな会話がとびかっているのでしょう。幼稚園の素晴らしいところ、それは同年齢・異年齢の幼児がいて、生でぶつかり会話がなされることです。生きている人間がそこにいるのです。その人間に自分の思いを伝え、また相手の気持ちを分かってあげようとするその対話の積み重ねが、子どもたちに本当の意味のやさしさや自立しようとする心を育てているのだと思います。
 各ご家庭にあってはいかがでしょうか。いつ、どんな時に会話がなされているのでしょうか。おかえりなさいと迎えた時、お風呂に入った時、夕食の時など様々なところでなされていることでしょう。「今忙しいの」と言いたいところをぐっと我慢して、「お母さん、あのね」と呼ばれたら、「なぁに」とじっと目を見て応えてあげて下さいね。夕食は家族そろって頂いていますか。年々、家族そろってが難しくなっているご時世ですが、夕食を食べながらの会話は、子どもたちにいろんなことを教えています。大人の会話の仕方、食事のマナーなど真似をしながら覚えてゆきます。「お母さん、今日こんなことがあって悲しかった、うれしかった」「お父さん今日は会社でこんなことがあってがんばったよ」とか、お父さんお母さんが一日を振り返り、その思いを伝える中で父・母の思い、考え方、人生観を学び家族の絆が深められてゆきます。
くれぐれもテレビ・携帯・スマホに邪魔をされることなく、人と人との関わりを大切にして下さいね。

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聖句「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことに感謝しなさい。」

伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一

 この聖書の言葉に出てくる「喜び、祈り、感謝」はどれも人が生きていく上で欠かす事の出来ない大切なものです。喜びのない生活は生きる意味を見いだしにくいでしょうし、祈りのない生活は息が詰まりそうになるでしょう。そして感謝のない生活は独りよがりなものになります。韓国にJOY宣教団という大学生や若い社会人を中心としたクリスチャンのグループがあります。このJOY宣教団の「JOY」は「喜び」です。この喜びを彼らは次のように解釈しています。「Jesus 1st(イエスさまが一番)」「Others 2nd(誰かをその次に)」「You are 3rd(自分は最後に)」この3つのスローガンの頭文字をとったらJOYになるのです。
 「喜び」というとまず自分の事を考えます。自分にとっての喜びは何だろう?自分は喜んで生きているだろうか?自分は誰かに喜んでもらえるような人間だろうか?「いつも喜んでいなさい」というこの聖書の言葉も、まず「あなたが」喜びなさいという意味ですが、それは「あなたの」喜びだけではありません。JOY宣教団が掲げているように、まずイエスさまの喜びを考えます。イエスさまに喜んでいただくにはどうしたら良いだろうかと考えます。すると自然に他者の喜びの事を考えるようになります。なぜならイエスさまはご自分のためではなく、他者のために生きた方だからです。そして生きるだけでなく、他者の罪を背負って十字架で死なれました。その後、復活されて人が永遠の命に生きる事が出来るようにして下さいました。イエス・キリストこそ究極に他者の喜びのために生きた方なのです。
 このイエスさまに出会い、誰かのために生きていると「自分が」生きている意味が見えてくるから不思議です。子育て中の皆さんは、あまりにも忙しい日々に「自分の自由はどこに行った?」「わたしの喜びはどこなの?」と叫びたくなる事もあるでしょう。それだけ子育ては大変ですし、自由を奪われてしまいます。しかし何気ない子どもの仕草や言葉の中に思いがけない喜びを見いだす事があるでしょう。「ああ、この子の親で良かった!」と思える瞬間があります。それはみなさんが「子どものために」一生懸命生きているからです。そんな歩みは祈りに支えられ、感謝にあふれていくのです。

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今月のさんびか

幼稚園で子どもたちが月々に歌うさんびかをご紹介します。
どうぞご家庭でもお子さんとご一緒にさんびしてくださいね。

さんびか「いつもよろこんでいなさい」
いつもよろこんでいなさい
たえず祈りなさい
すべてかんしゃしなさい
よろこんで祈り
かんしゃしなさい


「いつも喜んでいなさい。
 絶えず祈りなさい。
 どんなことにも感謝しなさい。」
  (テサロニケ一5章16~18節)

このみ言葉に、私はしがみつくように 生き助けられ
前向きに生きる力を与えられました。
み言葉を思う時は神を思う時でもあります。
さんびする中でどうぞあなたも神さまからなぐさめを得、
力強く歩んで下さいね。



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