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幼稚園だより(月報) 2015年11月


11月
聖句「隣人を自分のように愛しなさい」

伊集院キリスト教会 牧師・園長 麦野達一

 皆さんは夫(妻)や家族のことを「あの人」と呼ぶでしょうか?20世紀前半に活躍したユダヤ系哲学者のマーチン・ブーバーは「我と汝」という本の中で、人と人との関係を「私とあの人」ではなく「私とあなた」という向かい合うものとして描いています。他者のことを「あの人」と捉えることはある意味で楽なことです。「あの人」はあくまでも第三者であり、自分には関係のない客観的な関係だからです。でもそれが「あなた」になると変わってきます。「わたし」にとっての「あなた」という関係は一対一、向かい合う関係です。こうなると相手はもはや第三者ではなく、直接関係のある人になります。聖書が示す「隣人」とはそんな人のことです。こうやって書くと非常に難しく感じますが、要は人と人が互いに必要としあって「一緒に生きる」ということです。
 光の子大会前に子どもたちが盛んに歌った賛美歌に「ちから」という歌があります。♪「①神様ください、元気な力を。みんなと一緒に遊ぶ力を。②神様ください、助ける力を。みんなと一緒に助ける力を。③神様ください、信じる力を。みんなと一緒に生きる力を。」神様に色々な力を与えてくださいと求める素直な歌なのですが、何のために力を求めるのかというと「一緒に」何かをするためなのです。元気な力は一緒に遊ぶために、助ける力は互いに助け合うために、信じる力は一緒に生きるために。
 私たちは誰もが力を持ちたいと願うものです。少しでも人より秀でた力があればと思います。それは人間の自然な欲求ですし、悪いことではないでしょう。でもそれは「何のため」でしょうか?「自分の」繁栄のため、「自分の」豊かさのためだとしたらそれはいつか虚しくなるでしょう。でもその力が「一緒に」生きるために生かされる時、その力は喜びとなって広がっていくでしょう。「人」という字は互いに支えあって生きることを象徴しています。そして「人間」はその字のごとく、人と人との間、つまり関係において生きているのです。その根っこにはイエス様の十字架の犠牲の愛があります。イエス様の愛によって私たちは互いに向き合う隣人となっていくのです。

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11月のテーマ「ありがとう」

伊集院幼稚園主任教諭 美園実保

 82回目の光の子大会がたくさんの感謝のうちに無事に幕を下ろすことが出来ました。本当にありがとうございました。
朝早くからの保護者の皆さまの準備があってこその楽しい大会でした。家族が笑顔で競技に参加する様子を見ながらふっと自分の子どもと過ごした光の子大会を思い出すと同時に、若さの素晴らしさ保護者の皆さまの元気いっぱいさと子どもたちのあふれる笑顔に、ひかりの家族だなあと思うことでした。
 それぞれの家庭に与えられ、神さまから託された子どもたちに「こんなに成長してくれてありがとう。」と言わずにはいれなくなります。
晴れの日ばかりではない子育ての毎日、土砂降りの雨のような日にも、希望が湧き出る言葉が、やはり「ありがとう。」です。
バタバタと過ぎる子育ての毎日、我が子にきちんと向き合っているかしら、、、とか、出来ない我が子の姿に叱責してしまう自分への自己嫌悪感、仕事との両立のイライラ等、誰もが涙して通りがちな毎日です。それでも、子どもたちは泣きながらでも「おかあさんー、ママー」と呼んでくれます。そして「おかあさん」と呼んでくれる子どもは、我が子だけです。そんな時の魔法の言葉は3つ、「お母さん、(お父さん)の子どもになってくれてありがとう。」「〜ちゃん、だいすきだよ」「〜ちゃんは、宝物だよ(愛しているよ〜)」です。親として出来ないと思える自分がそこにいる時、この魔法の言葉がきっと助けてくれます。この魔法の言葉こそ、私たちにも向けられている聖書の言葉です。聖書のあらゆる箇所に散りばめられている「感謝」の御言葉です。実は「ありがとう」「大好き」「宝物」の言葉は神様から子育てに奮闘している私たち(大人)に贈られている言葉なのです。この11月、私たち保育者は、『秋の実りやたくさんの恵みを喜び感謝する』という月のねがいを心にとめて過ごそうとしています。見えない神さまにたくさんのありがとうを祈りの中で伝えつつ、その恵みを子どもたちと分け合いながら今月もすごしていきたいと思います。

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輝くあなたのために(8)~あいさつ~

伊集院幼稚園教諭 麦野節子

今年度は、「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子著)をもとにみなさまと幸せな生き方を分かち合いたいと思います。

 「おはよう」と声をかけると、「おはよう」とこたえてくれるとうれしくなります。
おはようと声をかけても知らんぷりされるとなんとなく淋しい心になります。
あいさつは、あなたは大切な人よと伝える最良の手段です。
同じようにハグはあなたは大切な人よと伝えるとってもうれしい手段です。
我が子、夫・妻、祖父母の方々と豊かにあいさつを交わしましょう。
我が子にハグをいっぱいしてあげましょう。
夫婦でもハグをいっぱいし合いましょう。
ハグされるとうれしくてありがとうを言いたくなるから不思議です。



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