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幼稚園だより(月報) 2014年10月


10月
今月の主題「きもちがいいね」

伊集院幼稚園主任教諭 美園実保

 実りの秋を迎えましたね。子どもたちのお弁当のデザートにも秋の美味しいぶどう、りんご、なし、ちょっと酸っぱいみかんなどがお目見えしています。
ぶどうを食べながら、『わたしは、ぶどうの木、あなたがたはその枝である。』と聖書のことばを楽しそうに言っています。
給食でも、秋の食材に彩られたメニューが私たちの園生活を支えてくれています。きのこ、冬瓜、野菜たっぷりのポタージュスープ、具たくさんの味噌汁、お芋、秋の果物そして、やはり秋の主役お米ですね。
思いきり身体を動かした後、排泄をすませ水道の前でせっけんを手のひらに泡立て、きれいな手でお昼ご飯の準備を始める時は、「あーきもちいいねー」、「あーおなかすいたー」といろんなところから聞こえてきます。
季節の移り変わりを感じながら、身体を動かすことを楽しんでいる子どもたちをどうぞ、おうちでも秋の食材メニューで支えてくださいね。
ひかりの子大会を前に各年齢別活動もさかんです。白ピンク帽子の年少チームは、1学期からの活動をもとにひとりチャレンジを、赤帽子の年中チームは、ストーリー性の中で心を合わせて目標を目指すチャレンジを、青帽子の年長チームは仲間と力を合わせるチャレンジとひとりでがんばるチャレンジをそれぞれ先生と一緒にとりくんでいます。先生たちも試行錯誤の中から最終的にチャレンジする内容を決めていきます。先生たちも一生懸命です。
「できた!」の経験も大切にしつつ、そこには成功、失敗以上の目には見えない心の成長がかならずあります。その中で起こる問題もかならず、目に見えない子どもの心の成長のための大切な機会です。
神様が与えてくださったこの子どもたちが秋の実りと同じようにこの大いなる成長の時期を思う存分楽しむことができるように私たち保育者も祈りつつ励んでまいります。

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聖句「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことに感謝しなさい。」

伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一

 大人は子どもたちに何かしら財産を残してやりたいと思うものです。どんな財産を残せるかは、その大人がどんな生き方をし、どんなものを手にしてきたかによると思いますが、次世代を担うべき子どもたちに「何か」を残していきたいという思いは共通のはずです。今話題の「赤毛のアン」の翻訳者でドラマでも取り上げられている村岡花子は、アンの他にも数多くの欧米児童文学を日本語に訳しているのですが、その中に「少女パレアナ」があります。幼いころに両親を亡くしたパレアナは叔母の家に引き取られますが、粗末な部屋をあてがわれ、気難しい叔母などから意地悪な扱いをされます。そんな逆境の中でもパレアナは必死に明るく振る舞い、ある遊びを続けます。それは「何でも喜ぶ遊び」どんなに苦しい状況でも喜んでしまうという遊びです。例えば、粗末な部屋には鏡がありませんでした。年頃の女の子ならだれでも自分の容姿が気になります。鏡は必須アイテムでしょう。なのに、鏡を持たないパレアナはこう言うのです。「鏡がないのも嬉しいわ。だって鏡がなければソバカスが見えませんものね。」
 実はこの遊びの元になっているのは、父親がパレアナに贈った聖書の言葉でした。それが「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。」です。パレアナの両親は非常に貧しかったのです。娘に残せるものは何も持たなかった父親は、娘がいつも喜んで、何にでも感謝していけるようにと聖書の言葉を贈ったのでした。これがパレアナが両親から受け取った「唯一の財産」でした。しかしこの言葉を元に始められた「何でも喜ぶ遊び」は、気難しい叔母を変え、街の人々を変えていきます。何でも喜ぶパレアナに接し、その存在を喜んでいた街の人々は、パレアナが交通事故に遭い下半身不随になった時、パレアナを励まそうと見舞いに訪れたのです。その中には意固地で誰とも話しをしなかった老人や、ひねくれ者でねたみばかり言っていた寝たきりの病人も含まれていました。実にパレアナの両親が残した「財産」はパレアナを通して町の人々にも分かち合われ、今や「人々の財産」となっていました。
 伊集院幼稚園の土台は、この聖書の言葉です。何かが上手にできるとか、人より優れているとかいうことではなく、神がその子を愛し、愛されているが故にその子も他者を愛する人となる。そんな目に見えない財産を受け継いでいきたいと願っています。

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生きるためのひとこと「だいじょうぶだよ」

伊集院幼稚園教諭 麦野節子

「だいじょうぶだよ」と言ってほしい時がある。
つらい思いをして落ちこんでしまっている時、
先行き不安で生きる気力を失った時、
もうだめと思う時。

だれから言ってほしいの。
あなたの痛みを知っていて共に苦しんでくれる人から。
それ以上の「だいじょうぶだよ」は、あなたをこの世に誕生させて下さった神さまからの「だいじょうぶだよ」。
目には見えないけれど神さまはいつも共に居て下さいます。どうぞ神さまに叫んでみて下さい。
「だいじょうぶだよ」とあなたをやさしく包み込んで下さいますよ。



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