幼稚園だより(月報) 2014年8月
伊集院幼稚園主任教諭 美園実保
暑いですね。長い夏休みいかがお過ごしですか?とは言え7月も過ぎ、あっという間に8月です。まだまだと思っていたら夏休みも後半だ!お盆も過ぎたらもうすぐ9月....となる前に家族の時間を少しでも多く取っていただけたらと思います。幼児期の小さな出来事が家族の大きな思い出につながります。
近場でも遠いおでかけでも、たとえ家の中でも家族が時間を共有することで幸せを感じることができるひと時です。おじいちゃん、おばあちゃんも大いにお誘いして楽しい時間が作れますよう心から願っています。
夏休みは、さまざまな出会いの場に子どもたちも遭遇することでしょう。久しぶりにお会いする親戚や、いつもだったら車で通りすぎてしまう自治会の方々、周りの小学生等にお互いの声かけでとてもいい関係づくりができます。私自身も近所の自治会のじいちゃん、ばあちゃんに助けられて子育てしてきました。ついついバタバタとしてしまいがちな時に応援してくれる周りの人の存在は今でもありがたいです。
子どもたちは、夏のうれしい出会いやできごとを、早速先生たちに報告してくれます。うまく伝えることができなかったりする時、夏のカレンダーの活用が2学期の久しぶりの登園で先生との関係づくりやお友だちへの意識をもつことに役立ちます。写真も楽しみにしています。
そして、視野をひろげてみると世界中では、平和とかけ離れた紛争、貧困、差別を強いられて今日を必死に生き抜いている子、明日のない子もたくさんいます。本当に心が痛みます。私たち大人も戦争の怖さも知らず、平和ぼけしています。この子どもたちが大人になった時、再び楽しい夏休みを次なる子どもたちに提供できるようにと平和の尊さと将来の平和への願いをそれぞれの家庭で伝えていきましょう。そんな時頼りになる周りのおじいちゃん、おばあちゃんの知恵と言葉を借りて平和への願いを伝えて行きたい8月です。
世界中の子どもたちに平和の広がりを祈る心を神様に向けていきましょう。
聖句「平和を実現する人々は、幸いである」(マタイ 5:9)
伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一
みなさんは自分のお子さんを戦争に行かせたいですか?7月2日、全国の高校3年生のところに案内が届きました。送り主は全国の自衛隊です。これから進路選択が本格化する高校3年生のところに自衛隊から隊員募集の案内が届いたのです。なぜこのタイミングだったのでしょうか?その前日の7月1日、安倍内閣は集団的自衛権の行使容認を閣議決定しました。集団的自衛権とは日本以外の友好国が攻撃された場合には日本も反撃に参加する、というしくみのことです。つまり日本は戦後69年間、一度も崩してこなかった平和主義を捨てて、戦争の出来る国になるという決断をしたのです。でも「ちょっと待ってよ」と言いたくなります。国の有り様が変わるというこんな大事な決断に主権を有する国民は一切関わっていないのです。数年したら入れ替わる一つの内閣の判断だけでこんな大事なことが決められてしまいました。
キリスト教会は明確にこの決定に対して反対の意思を表しました。それは聖書の教えとは違うからです。イエス様は「平和を実現する人々は、幸いである」と教えます。ところが安倍総理も言います。「これは平和の為なのだ」と。しかしイエス様のいう平和とは、武力や暴力によって勝ち取る安全のことではありません。イエス様が十字架で流して下さった血によってもたらされた神と人との和解であり、人と人が赦しあうことによって実現するきずなのことです。沖縄の小学1年生安里有生くんは昨年の沖縄全戦没者追悼式の中で「へいわってすてきだね」という自作の詩を朗読しました。安里くんは言います「へいわっていいね。へいわってうれしいね。
みんなのこころから、へいわがうまれるんだね。」実に子どもらしい素直な言葉です。そう、平和はみんなの心から生まれます。みんなが平和を願う、その心から。暑い日々の中で、69年前の戦争に思いを馳せつつ今一度「平和」の尊さについて考えてみませんか?
「平和礼拝」8月17日(日)10:45〜
生きるためのひとこと「こんにちは!」
伊集院幼稚園教諭 麦野節子
夏休みは、いろんな所へお出かけして、いろんな方々とふれあう時です。
こんにちは!と明るく元気にあいさつができたら、それだけで互いにうれしく元気が出てきますね。
こんにちは!には、「私はあなたの敵ではありませんよ、安心してください」、「もし何かあったら助けましょう」、「ここであなたに会えてよかった」、「この素晴らしいひと時を、あなたと共有したい」の意味があるそうです。
夏休み、このあいさつでふれあう方々と共に生きるよろこびをさらに深めてゆきましょう。