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幼稚園だより(月報) 2011年5月


5月
今月の主題「動きだす」

伊集院幼稚園主任教諭 麦野節子

 四月の初め泣いていた子どもたちも、今ではほぼ泣かなくなり、園生活を楽しんでいます。
いよいよ明日から大型連休の始まりです。子どもたちはほっとすることでしょう。発熱したり、風邪気味になったりと心と体もそれなりのストレスを感じながら新しい環境に慣れてきました。連休明けには、登園拒否のお子さんも出るかもしれませんが、がんばれと背中を押してあげて下さい。
 初めて園生活を体験する子どもたちは、何もかもが珍しく、あれ・これにと触ったりたたいたり、乗ったりしながら関わり始めます。まだ互いに会話のできない新入児同士も言葉はなくても、一緒にすべり台を滑ったり、砂場であそんだり、シーソーに乗ったりするうちに、いつの間にか互いの存在を喜びあっています。一緒に頻繁に出会う中でその関わりも深くなり、仲間意識も育ち一緒にあそぶ楽しさも覚えてゆきます。
 在園児の子どもたち、特に青帽子の子どもたちは新入児のお世話をよくしてくれます。ある時はかばい、教え諭しあそびにさそってくれます。そんな光景を目にすると子ども同士の世界って本当にステキだなとうれしくなります。
五月になるとますます、幼稚園は楽しいなー、明日も行きたいなーと心も体も動きはじめます。この素晴らしい成長過程の子どもたちに、園生活の中で自己肯定感が十分に育って欲しいなと思います。自分は生まれてきてよかった、自分は周りの大人に大切にされているという思いの中で、自己肯定感は育つのだと思います。大人に愛され守られて信頼、信じる心が育ちます。「神は愛です」の聖書の言葉の意味も、愛されている子どもには、体験として理解でき、神さま、イエスさまが大好きになります。どうぞ子どもの今を受けとめ、子どものよさを見つけ認めてあげて下さい。あなたは我が家の宝だよの思いで、いっぱい抱きしめて下さい。保護者の皆さんも、かわいい我が子のために神さまにお祈りして下さい。お祈りは神さまとの対話です。神さまありがとうの感謝、ごめんなさいの思い、お願いごと、とりなし(東北の方々が一日も早く幸せになれますように)など自分の言葉でお話しして下さい。さあ、我々大人も子どもに負けないよう新しいことに一歩踏み出しましょう。

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聖句「互いに愛し合いなさい」

伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一

 1000年に一度と言われる地震から1ヶ月半経ちました。震災の後、被災した方々は避難所での不便な生活を強いられています。全くプライベートがなく、見ず知らずの人と隣り合わせで寝なければならない生活は想像を絶するストレスを感じるでしょう。しかし報道で見る被災者の方々は「お互い様だから」と置かれている状況に絶望すること無く、現実を受け入れているように感じます。そしてテレビでは「一つになろう日本」「つながろうニッポン」といった言葉が呼びかけられ、みんなで協力してこの状況を乗り越えましょう、という雰囲気を感じます。このような極限の状態において人々が損得を抜きにして力を合わせよう、という姿には希望を感じます。
 「互いに愛し合う」というのはキリストが語られた言葉の中でも大切なものです。この「互いに」というのは「キリストと私」という互いと、「私とあなた」という人々の間の互いにがあるでしょう。しかしキリストの愛と私たちの愛とでは大きな差があります。キリストの愛は自らの命を捧げるくらいの大きな、無条件のものであるのに対し、私たちの愛は「助け合おう」と言う一方で、「手に入りにくくなるから」という理由で物資を買い占める狭さを伴うものなのです。そのような限界を持つ中での「愛し合う」ことはいつか崩壊する危険性を持っています。だからこそ私たちの小さな愛をつないで下さる方が必要です。あくまでも条件付きの愛しか持てない私たちの間に立ち、無条件の愛で「許すこと」「支え合うこと」「労り合うこと」を促すキリストがおられます。
 日々の園生活をおくる子どもたちの間にもキリストがおられます。ケンカしぶつかり合い、そこから和解することで子どもたちは愛し合うことを学び取っていくでしょう。私たち大人は、そのような子どもたちを祈りながら見守っていきたいと思います。

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今月のコラム

 先日、東日本大震災後に東北地方の暴走族が避難所生活となり、グループも解散した、という記事を新聞で読みました。これからはボランティア活動をそれぞれにする、ということです。きっとこれから彼らは自分の働きが人から喜ばれ、必要とされることを実感して変わっていくのだろうと思います。
 幼稚園も新しい年度が始まり、子ども同士でお世話をする姿を見ることがよくあります。大人が手を出せばすぐに終わることでも子どもがやると時間がかかります。でも慌てさせずにその姿を見守り、「ありがとう!」の言葉を聞くことで、子どもは自分が必要とされていることを感じ、自信満々のとてもステキな表情になるのです。お家での姿はいかがでしょうか?
 私たち大人も誰かに必要とされていることで、生き生き出来ることがありますよね。でも正直、疲れることもあると思います。私たちは、一人一人神さまに愛され、必要とされ、大切な存在として命を与えられそしてその神さまは、私たちが元気な時も、弱っている時もいつも共にいてくださり、受け入れて下さっています。
完璧な人間はいませんからいっぱいいっぱいになった時は、「神さま!」と呼びかけてみて下さい❤



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