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幼稚園だより(月報) 2011年4月


4月
今月の主題「安心する」

伊集院幼稚園主任教諭 麦野節子

 ご入園ご進級おめでとうございます。
初めてのお子さんの入園に、親も子もドキドキ、ワクワク、不安な思いのことでしょう。新しい世界に一歩を踏み出すのには勇気が必要ですね。温かく守られある程度わがままも許されていた家庭から、一人で園生活に入ってくるのですから、不安になるのも当然です。きっと保護者の方々も同じ思いでしょう。園には、先輩の保護者の方々もおられますので、遠慮なくお尋ねし助けてもらって下さい。
お母様から離れずに泣く場合、そのお子さんの性格や状況を判断した上で、すぐにひきとったり、しばらく一緒に過ごして頂いたりしています。子どもさんが泣けば、お母様方の心も泣いています。ここがつらいけれど親ばなれ子ばなれの一歩なのですね。泣くのは当然と思って園の方にどーんとお任せ下さい。子どもはぐんぐん成長します。この幼児期の成長は本当にすごいなと思います。心身共にぐーんと成長するのがこの時期です。生涯の土台となる体と心を育てる時です。体は食事、体を動かす遊びなど配慮しましょう。
 伊集院幼稚園の子どもたちの心は聖書を土台とした愛が根底にあり、互いに愛し合うこと、人のよろこびを共によろこぶことなどたてわりの生活の中で豊かに育っています。
一つお兄さんお姉さんになった白、赤、青帽子の子どもたちは自身の大きくなったというよろこびの中で、新しい出会いを心はずませつつ待っています。助けられたり、あそんでもらったりの子ども同士のふれあいの中で互いを知りあい、お友だちになってゆきます。我々大人はそんな子どもの世界を温かく見守りつつ、声かけや手助けをしたいと願っています。
不安もいっぱいあることでしょう。でもご安心ください。育て給うのは神さまです。祈りつつ子育てに励んでゆきましょう。

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聖句「神は愛だからです」

伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一

 春がやってきました。今年の冬は例年になく寒かったので、春が待ち遠しかったですね。桜の花も今が満開。子どもたちのそれぞれの門出を祝福しているようです。
しかし今年の春はいつもの春とは違います。重たい春です。不安な春です。3月11日に発生した東日本大地震の影響がまだあちこちに色濃く残っているからです。亡くなられた方は1万人を超えました。行方不明の方も1万人以上います。そして40万人もの人々が自分の住む家を奪われ、避難所での生活を余儀なくされています。しかしこんな時だからと様々な人たちが復興支援に向けて立ち上がりました。有名人たちは多額の支援金を捧げています。浜崎あゆみは5000万円、イチローは1億円、そしてソフトバンクの孫社長は100億円!これらの金額は目立ちますが、目立たないながらも全国のあちこちで捧げられている市民一人一人の募金が災害からの復興を支えています。
 「がんばれ」「がんばろう」という声も連日のように挙がっています。世界中から応援の声が集まっています。でも一つ不思議に感じていることがあります。「愛」という言葉を聞かないのです。みんなで「がんばろう」「一つになろう」という言葉は聞いても、こんな時だからみんなで「愛し合おう」という声を聞きません。日本人にとって愛とはやはり恋愛、甘いものを連想するからでしょうか。
 しかし本当の愛はただの甘いものではありません。愛とは、「どんな状況でも愛し抜く」という決意の表れなのです。だから「愛し合おう」というのは「助け合おう」でもあるし、「いたわり合おう」でもある。お互いを大切にし合うことの全てを含んでいるのです。神様は人間を愛し、大切にするあまりその一人子を捧げて下さいました。なぜなら神は愛だからです。愛さずにはいられない。この愛に包まれて伊集院幼稚園の一年がスタートします。こんな状況だからこそ愛し合いましょう。子どもたちを、隣り人を。

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今月のコラム

 2011年度を無事に始められることを感謝します。
3月11日には本当に信じられないような災害が起こり、鹿児島にいる私たちの心も落ち着かず、暗い気持ちになっています。私たちに出来ることは何でしょう?それぞれに出来ることを精一杯していきたいと思います。
この災害が起こってから、「一緒にがんばろう!共に生きよう!」というような言葉をよく聞くようになりました。〈共に生きる〉。これは伊集院幼稚園のキリスト教保育でとても大切にしていることです。自分のことばかりではなく、自分も大切にしつつ、相手の気持ちに気付くようになり、相手のために行動することが出来るようになる。
このことを毎日の保育から、また聖書(イエスさまの言葉)から身につけ、多様な人と共に生きることの豊かさを知っていきます。この訓練のために幼稚園の様々な行事があるといってもいいでしょう。
園と保護者で協力し合いながら、子どもの心とからだの成長を楽しみにしつつ、この1年間を過ごしていきたいと願っています。
~喜ぶ人とともに喜び、泣く人とともに泣きなさい~(聖書のことば)



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