幼稚園だより（月報） 2016年4月
テーマ：安心伊集院幼稚園 園長 美園実保
桜の花とともに、4月がやってきましたね。普段は、閑散としている城山公園も２日の土曜のお昼ごろは、車を停めるのも苦労されたとのこと。
皆さん、お天気の守られた短い桜の花のいのちに一目でも出会いたいと思うのが心情です。特に私たち日本人は、この年度かわりを新旧更新の時として大切にしています。たくさんの緊張と不安が私たちの周りで大人も子どもも同じように与えられます。しかしながら神さまは、その緊張と不安からの開放を、春の自然からまず与えて下さいます。優しい柔らかな桜の花にふっと立ち止まりながら、心の色までさくら色になってしばし「安心」感で癒されます。
桜の花のように私たち伊集院幼稚園の教職員一人ひとりがなくてはならない存在であること、そしてお預かりした子どもたちが「安心」して過ごせるように皆が愛しあい、支え合う集団として進んでいきたいと思います。そのためにまず、私たち教職員は朝一番に集まり、心を一つにして祈ります。そして、今日も一日そのキリスト教保育の業に誠実に励んでいくのだと思います。
今年度は、昨年から申し上げてきた5クラス編成、お部屋の移動、お部屋の名前の変化とまだまだ慣れないこともプラスされています。また、社会の子育て支援という言葉の中で大人が流されることなく子どもをまず第一にして進んでいかなくてはなりません。この伊集院幼稚園が単なる保育サービス業者ではなく、子育ての伴走者として保護者と一緒に関わっていく時、子どもの「今」を共に生きることができるのだと思います。83年の歴史をもつ伊集院幼稚園の揺らぐことの無い聖書に根ざした保育の中でこの子どもたち一人ひとりがイエス様を通して示される神さまの愛のもとで育てられていく一瞬一瞬に立ち会わせてもらえることに心から喜びつつ、小さき者ではございますが置かれた場所で精一杯励んでまいりたいと思います。どうぞ、どうぞ、よろしくお願いします。
聖句：安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。
伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一
４月です。新しい春を迎えました。今年は桜の開花が遅く、春の到来が待ち遠しく感じられました。新しい年度に、多くの新しい友だちを迎えて幼稚園の生活がスタートできることを神様に感謝します。伊集院幼稚園はキリスト教会から生まれた幼稚園です。でもキリスト教は初めて、という方も多いでしょう。私は教会と幼稚園の牧師をしている麦野達一ともうします。聖書とキリスト教信仰などについてのご質問、また色々なお悩みなどがあれば気軽に声をかけてください。
キリスト教を語る上でキーワードとなるのは「信頼感」です。意外でしたか？「愛」とか「ゆるし」という言葉を想像された方もいるかもしれません。キリスト教信仰の根っこにあるのは、全地の創造主であり、わたしたち一人一人の命をも創り出し、日々守ってくださる神様への信頼感です。これがないと信仰は始まりません。クリスチャンと呼ばれるイエス・キリスト（神が送られた救い主）を信じる者たちは、キリストを通して示される神の愛を体験し、神への信頼感を持って人生を歩んでいます。そしてその関係は親子関係に例えられるかもしれません。
我が家には三人の男の子がおりますが、彼らが赤ん坊の頃一緒にお風呂に入ったことを思い出します。私の膝の上に乗せられて暖かいお湯につかっている赤ん坊は安心しきっています。文字通り「全身で」親の私のことを信頼しています。親が自分をお湯に沈めるなどとは思ってもいないでしょう。私の方は自分を信頼してくれている赤ん坊の思いに全力で応えようとします。そこには強い信頼関係があるのです。人間の親は失敗もありますが、神様との親子関係は親からの失敗はありません。だから安心です。
今日の聖書の言葉は、船が嵐にあい不安に駆られる弟子に対してイエス・キリストが語ったものです。人生には不安がつきものです。それは子どもにとっても同じでしょう。新しいクラス、新しい先生、新しい友だち。新しさへの期待よりも不安が大きいかもしれません。そして何より大好きな家族とのしばしの別れ・・・また手を離れていく我が子を見送る親にも不安があるでしょう。そんな親子にイエス様は語りかけます、「安心しなさい」と。このイエス様からの安心をもらって、信頼して行うのがキリスト教保育です。さあ一緒に信頼の旅に出かけましょう！
”マナ タイム”通信（１）
伊集院幼稚園教諭 麦野節子
２０１６年度の”マナ タイム”は、月主題に沿って学びを進めてゆきます。
４月の主題は、「安 心」です。泣かずに幼稚園に行けるかしら？ お友だちと遊べるかしら？ 不安と心配の多い４月。
親としてどんな気持ちで子どもと向き合ったら良いのでしょうか。
幼児期の子どもたちの発達、子どもたちにふさわしい生活リズムを共に考えてみませんか？
お悩み相談も大いに結構です。
お互いに語り合い、み言葉を学びつつ、ホッとくつろぐ場にしたいと願っています。
みなさまのご参加をお待ちしています。
