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幼稚園だより(月報) 2015年6月


6月
聖句「父と母を敬いなさい」

伊集院キリスト教会 牧師・園長 麦野達一

 子どもは親を見て育つ、と言います。教会や幼稚園の会議などで出かけると、多くの人に「お父さんによく似てるね〜」と言われます。自分では全くそう思わないのですが、話し方や歩き方などが似ているそうです。この「意識はない」のに似てしまうのが親子の恐ろしいところ(?)です。知らず知らずのうちに親の姿を見て育っているのですね。だとすると、何十年か後に私の子どもたちも「お父さんに似てるね〜」と言われるのかもしれません。果たして自分は「似てるね」と言われて嬉しい父親だろうか?そう考えるともっとちゃんとしなきゃなと気合が入ります。
 親子というのは不思議な関係で、誰も自分から望んでなった人はいません。いわば「引き合わされた」関係です。キリスト教の信仰で言えば、神様が夫婦に授けてくださったのが子どもですし、子どもは神様の御心によってその家族の一員にされたのです。その神様が与えた十戒という戒めの中に「父と母を敬いなさい」があります。これは子どもに対して、自分を育ててくれているお父さんとお母さんを大切にするのだよ、という戒めのように理解されることが多いのですが、実は違います。これは大人に向かって、年老いた自分の両親を大切にせよ、という戒めなのです。
 親子というのはある意味「むき出し」の関係です。親子の間には遠慮がありません。親子であるがゆえに親は遠慮なく子どもに厳しいことを言いますし、子どもは遠慮なくわがままを言います。そして時にはそれが行き過ぎてしまって互いに傷つけてしまう、ということにもなってしまいます。だから神は一番血気盛んで人生のピークにいる世代に対し「父と母を敬いなさい」と言うのです。それは「自分が一番分かっている」「老人のいうことなどに耳を貸す暇はない」と奢っている者への強烈な警告なのかもしれません。そして親子として一番大事にしなければならない「互いを敬う」、つまり相手を一人の尊厳ある存在として認め合う、ということを思い起こさせます。そしてそのことを自分の姿、行動を通して子どもたちにも伝えていきなさい、とこの戒めは語っているように思えるのです。

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6月のテーマ「おもしろい」

伊集院幼稚園主任教諭 美園実保

 奄美地方は梅雨入りしたというのに、子どもたちは、元気に外遊びが充実しています。園庭は、乾燥してからからしています。
入園、進級から2ヶ月がたち、お片付けもすこしずつ上手になってきました。砂場の道具も皆で集めてベビーバスに入れてきれいに洗い、手押し車に乗せて道具ごとのかごに戻し倉庫に返します。このやり取りの中で年長さんが、実に段取り良く保育者の気持ちを汲み取ってくれます。
思わず、「ありがとう。さすがだね。」すると「かんたん。かんたん。」と道具かごを運んでくれます。洗って片付けているのか水遊び中なのかわからない年少さん、年少少さんを見ながら、1日にしては成らず、この生活の繰り返しが気持ちまで汲み取ってくれる年長さんへと成長するのだと思わされます。
そんな子どもたちの様子を、藤棚の中に巣を作ったはとが、静かに見下ろしています。クスッと笑いたくなるおもしろい風景です。
身近な自然、生き物に触れる機会の多い季節、命あるものに心動かされています。聖書の話、さんびかも身近な自然へと繋がっています。
 6月1日の親子礼拝は、4月にご案内しました通り、6月の保護者会として行う新しい行事です。毎週週始めの月曜日、子どもたちは、礼拝から始めます。今回は、お母さんと子どもたちが手をつないでチャペルに静かに入場します。きれいなピアノの音色を聴きつつ、皆がそろうのを待ちます。お母さんは、子どもさんをひざにだっこして一緒に礼拝します。身近な自然を題材にしたさんびかを子どもたちが、リードして歌ってくれますので、お母様方もご一緒に声高らかにさんびしましょう。毎月の聖句を一緒に読みます。そして、聖書のお話しです。伊集院幼稚園が80年の歴史の中、最も大切にしてきた根幹がこの礼拝です。ご一緒に大切に過ごしたいひと時です。その後は、この日の為に連休明けから一人一人のペースに合わせて準備してきたサプライズが待っています。
内緒ですからね。お母さん。とにかく、子どもたちのお母さんへの愛が詰まっています。お楽しみに!そんな親子礼拝、心からお待ちしております。

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輝くあなたなのために(3)~現実を受け入れる~

伊集院幼稚園教諭 麦野節子

今年度は、「置かれた場所で咲きなさい」(渡辺和子著)をもとにみなさまと幸せな生き方を分かち合いたいと思います。

悩みの中には、変えられないものと変えられるものがあります。
たとえば、わが子が障がいを持って生まれてきた場合。
この現実は変えることはできません。でも子どもに対する向き合い方は変えられます。障がいの子を困った存在として日々悩み苦しんで生きるか、それとも「この子は、私だったら育てられると思って神がお預けになったのだ」と思えるか、そのとらえ方次第で人生は大きく変わっていくことでしょう。
人は様々な悩みの中に生きています。
私の友人は今、ガンの宣告を受け打ちひしがれています。
けれどもその悩みに対し「神は私を見捨てない、きっと助けて下さる、今も生きておられる方だ」と絶対の信頼をもって生きていく時、ガンのいやしと生きる希望と勇気が与えられると私は信じています。



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