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幼稚園だより(月報) 2014年7月


7月
今月の主題「やってみる」

伊集院幼稚園主任教諭 美園実保

 朝顔のたねまきをしたのは、5月の中旬でした。プランターの土に指であなを作り、種が確実に土の中に子どもたちの手によっておくりこまれた瞬間から、朝顔のいのちの躍動を感じることができます。種まき後の子どもたちの記念撮影は、当然のことながら、プランターの土の上には、変化なしです。しかし土の中では、小さな朝顔の種のいのちをはぐくんでくれて、土の上に変化が現れます。朝ごとの交わすおはようのあいさつとともに、朝顔の成長をみなで観察しています。そして今、土が見えなくなるほどの元気な葉っぱからつるが伸び、上へ、上へとめざしていく朝顔のいのちに水をやり、「おおきくなあれ!おおきくなあれ!」と声かけをしています。
本当に自然の力は、『生きる力』をはぐくんでくれますね。
夏の自然に触れることを園も家庭も一緒になって、小さいところから見つけていきたいものです。食卓にあがる夏やさい、夏のくだものも夏を感じる旬な出来事です。梅雨明けをふくめて、夏の自然さがしをやっていきましょう。
園では、外あそびが活発です。砂場あそびも豪快さがともない、水と砂との感触を大いに楽しんでいます。水鉄砲、シャボン玉つくり、金魚すくい、そして裸足で遊ぶ泥んこの感触は、6〜7月の園での遊びの旬ともいえましょう。
どれをとっても『水』との関係がなくてはできません。お着替えの洗濯応援サポートご面倒ですが、よろしくお願いします。
時に天候、自然事象は私たちに楽しい計画の延期やがっかり感、人間の存在の小ささ、どうすることもできない世界があることも教えてくれます。
そんな大きな自然からのめぐみと小さな人間にだけ神様が与えてくれた大きな創造性と大切な五感を大いに駆使して夏ならではの体験をやっていきましょう。
光の子まつりもお世話になります。子どもたちの喜ぶ姿に私たちも一緒に楽しみ、お互いに配慮しつつ過ごしていきましょう。

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聖句「成長させて下さったのは神です」(コリント一 3:6)

伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一

 我が家には3人の男の子がいます。現在、長男は高1、次男は中2、三男は小5です。三人とも幼稚園に通いましたが、それぞれに思い出があります。長男が入園した時は思いもよらなかったことが起こりました。なんと長男は毎朝幼稚園に到着し、親と別れると1時間泣き続けたのです。教会でいつも色々な方に面倒をみてもらっていましたから全く泣くことは予想していませんでした。送って車に戻る親にもその声が聞こえてきます。何とも切ない思いがしました。妻(母親)も涙しながら後ろ髪を引かれる思いでその場を離れました。次男は長男と一緒に通うことが出来たので親と別れても平気でした。親がいなくても大好きなお兄ちゃんが「ずっと一緒に」いてくれると思っていたのです。ところがその幼稚園は横割りのクラス編成だった為、別々のクラスにいかなくてはなりません。そのことに気づいた次男は、やはり泣きました。それでも1ヶ月もすると長男も次男も幼稚園の楽しさに気づき、親と別れても、兄弟と離れても平気で遊び始めました。成長したのです。でもその成長に至るまでには「一ヶ月間の涙」という「痛み」が伴いました。
 子どもが大きくなる時には成長痛があったりしますが、それは身体だけでなく、心の成長にも言えるのではないでしょうか?親と別れる痛み、兄弟と離れる痛み、友達とぶつかる痛み、そういった痛みは最初は辛いものですが、確実に子どもを成長させます。そして泣いている時に慰めてくれる友達や先生との出会い、ぶつかってケンカしたけど仲直りした時に得られる「す〜」っとした解放感。そんな経験を積み重ねることで子どもたちは「他者と共に生きる」ことを学んでいきます。そして子どもたちがそうやって学んだことは、下の子たちに受け継がれていくのです。我が家の三男は幼稚園に入園して、親と離れても泣くことはありませんでした。なぜ泣かなかったのかは分かりませんが、二人の兄が「幼稚園は楽しいところ」であること、「親と離れても先生やお兄ちゃんお姉ちゃんが助けてくれるから大丈夫」なことを伝えていたからかもしれません。自分が入園した時には1ヶ月泣き続けた子が弟の入園の時には励ます者となっていました。これが成長ですね。こんなステキな成長を神様は与えて下さいます。感謝、感謝、ただ感謝です。

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生きるためのひとこと「ごめんね。いいよ」

伊集院幼稚園教諭 麦野節子

砂場で遊んでいると、白帽子の男の子が
「いれて」とやってくる。「いいよ」
川を作ってジャージャーと水を流す。
「あらあら、お友だちにかかちゃった。
ごめんだね」と先生に言われ、
「ごめんね」とつぶやき「いいよ」と返ってくる。
幼子たちは自由あそびの中で、ことばを
次々と覚えてゆき、タイミングよく
「ごめんね」「いいよ」と素直に言い合っている。
我々大人、国と国こそ、こんな幼子のようでありたい。
戦争のない世界であってほしいと願いつつ。



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