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幼稚園だより(月報) 2014年2月


2月
今月の主題「育ちあう仲間」

伊集院幼稚園主任教諭 麦野節子

 子どもたちには、三つの間(さんま)が必要です。それは、たっぷり遊べる時間、空間、仲間です。伊集院幼稚園の園庭は広く、自由あそびの時間にはジェットジープ、スケーター、サッカー、バドミントン、羽根つき、こままわしとそれぞれが好きな遊びに取り組んでいます。あそぶ仲間がいます。
あの赤いこま使いたいのに、青のお兄ちゃん使っているとふくれっ面の赤の男の子。借してとも言えずじっとお兄ちゃんを見ています。お兄ちゃん気が変わったのか他のこまと取りかえました。すかさず赤の男の子赤いこまを手にし、うれしそうにこままわしを始めました。
赤の女の子がジェットジープに乗っていました。ちょっとこわそうな男の子が借してと言うと、すぐに借してあげ、男の子が乗っていくと泣きました。「ほんとはまだ乗りたかったんだよね」と同年の女の子がなぐさめていました。
子どもたちは様々な葛藤を味わいながら互いに育ちあっています。
朝、お母さんと男の子が登園してきました。お母さんのお腹の中には赤ちゃんがいます。ぼくの弟だ(男の子だと分かっているのです)お兄ちゃんになるの自覚で、よくお母さんを気づかい、手伝い、赤ちゃんにバイバイと声をかけています。もうすでにこの胎内にいる時から家族として、仲間として育ちあっているのだなと不思議に思うことでした。
白血病のために死を前にしていた小学生の男の子。わがままを言わず、周囲を気づかう子どもでした。この男の子が一度だけわがままを言いました。「ぼく大人になりたいよ」、「ぼく大人になりたいよ」、そして天に召されました。男の子にとって大人になるということは夢の世界のことだったのです。今私たち生かされている者は、この男の子のかなえられなかった夢の世界に生かされている者なのです。そう思うと少々の困難には負けておれませんね。神さまから授かった、夢の世界に生かされている我が子。「あなたがこの家にいるだけで私たちは幸せ」の思いで共に育ちあい感謝と喜びの日々を過ごしたいものです。

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聖句「動かされないようにしっかり立ち、主の業に励みなさい」

伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一

 みなさんはどんな時に動揺するでしょうか?予想外の出来事が起こった時、思いもよらない事態に巻き込まれた時、私たちは動揺します。顔が赤くなり動悸が早くなります。その時揺らされるのは、私たちの心であり身体です。まさに私たちの存在そのものが揺らされます。大人であればそういった出来事を経験にして、ある程度の対処法を身につけていくでしょう。しかし子どもにとってこの世の出来事は、初めての経験ばかりです。ひょっとしたら大人よりよっぽど多く動揺しているのかもしれません。もし動揺が不安に変わり、その不安に支配されているとすれば、毎日は暗黒です。先の見えない闇の世界です。しかし動揺している子どもに「大丈夫だよ」と声をかけてあげる大人がいれば世界は変わります。子どもが動揺している小さな出来事を大人は体験的に乗り越えられることを知っていますから、その経験をもとに子どもに対して「大丈夫だ」と言うことが出来ます。信頼する大人から安心の言葉をもらった子どもは、理屈抜きに大丈夫であることを確信し、前に進むことが出来るでしょう。
 私たちの天のお父様である神様も、子育てに悩み、仕事に悩む私たちに「大丈夫だ」と日々語りかけて下さっています。なにしろ私たちの命を創造し、髪の毛の一本まで知っておられ、愛して止まないために一人子であるイエス様まで送られた神様です。そんな神が一人一人に生きる意味と目的を与え、日々見守って下さっているのです。安心です。大丈夫なんです。そんなこと実感できない?どうぞ教会においで下さい。教会にはイエス様を通して天の神様に出会い、生かされる喜びに満ちて与えられた業に励んでいる人たちがたくさんいます。そんな信仰者でも時々は揺らされます。でも神様が一緒だから「大丈夫だ」って知っているのです。この違いは大きいです。この神様を知る時に、人は安心して動揺することが出来るのです。

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今月のさんびか

幼稚園で子どもたちが月々に歌うさんびかをご紹介します。
どうぞご家庭でもお子さんとご一緒にさんびしてくださいね。

さんびか「主イエスと共に」
  主イエスと共に歩きましょう どこまでも
  主イエスと共に歩きましょう いつも
  うれしいときも かなしいときも
  あるきましょう どこまでも
  うれしいときも かなしいときも
  あるきましょう いつも


伊集院幼稚園の初代園長だった麦野七右衛門さんは、「ただひとり野原を歩いている時にも神さまは私の力です城です」のさんびかをよく歌っていました。
今歌われている主イエスと共にと相通じると思いませんか。いつも、どんな時にもイエスさまが共に居て下さると信じることのできる人は幸せですね。



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