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幼稚園だより(月報) 2013年6月


6月
今月の主題「たのしい発見」

伊集院幼稚園主任教諭 麦野節子

 二ヶ月経ちました。梅雨に入り、子どもたちがまいたあさがおの種もぐんぐん成長しています。子どもたちも様々な発見をしながら育ちあっています。毎年のことながら、だんご虫探しに夢中です。かわいい、かまない、見つけやすい、くるりと丸くなるこのだんご虫が大好きで飽きずに探し回っています。小さなアリにも虫にも驚きの声をあげる子どもたちです。砂場での山作り、トンネル作り、ケーキ、プリン作り、砂と水を取り入れて楽しんでいます。泥んこあそびも大好き。雨上りの水たまりは恰好の魅力的なあそび場です。私も子ども時代、この泥んこあそびが好きでした。くにゅくにゅとした粘土質の土の山があり、そこに雨が降り水たまりができると、裸足になって入り、色々作っては楽しみ、雨が降ってきたことにも気付かずあそびに夢中になり、母の叱責でしぶしぶやめた思い出があります。4月、粘土あそびは子どもたちの心の安定となりました。自分の意思で簡単に作ったり壊したりができ創造力もかきたてられます。泥んこあそびも同じです。自分の意のままに作ったり壊したり、感触がお母さんのおっぱいのようであったり、自然に触れて十分に遊べた子どもたちは幸せだなと思うと共に心も豊かに成長していると思います。園に行くことだけで一生懸命だった子どもたち。ゆとりができてはたと気づいたら、私は一人。お母さんは居ない、淋しいな、会いたいな、ママーと呼んでも居ないから、担任の先生にべったりとくっついて、その淋しさを乗り越えようとしています。幼稚園って何でも一人でがんばる所なんだ、お靴を履くのも、洋服を着るのも、給食をとりに行くのも、お片付けするのも全部一人でするんだと気付いた新入児さん。一人でがんばるうちに表情もしっかりとしてきました。
 我が家に7ヶ月の赤ちゃんがやってきました。姉は4歳になったところ。このお姉ちゃんすっかり赤ちゃんになりまして、「ママ、赤ちゃんと同じように抱っこして」「食べさせて」「一人で着れない」こりゃまぁと思いつつ、時々赤ちゃんとして受け入れています。同じように4歳の男の子、今3ヶ月の弟がいて家でも園でもお友だち、先生、親をたたいたり、けったりと手をやかせます。ママ、僕の方向いてよの必死の思いだと思います。叱るのではなく、ぎゅーっと抱きしめて、大好き大好きと言うに限ります。しっかり受容し、落ち着いてから赤ちゃんにもお友だちにもやさしくすることを話して聞かせてあげましょう。0歳児を持つ親の大変さを改めて身にしみたところです。赤ちゃんは一人では育てられない、夫、家族、近所の方々の手助けが必要だなとつくづく思います。子育て真っ最中の皆さん、本当にご苦労様です。また出産を控えておられる方々、ご無事の安産を祈っています。いろんな方々の手助けを頂きながらがんばって下さい。
最後に、人は皆大人も子どもも愛を求めているなぁと思います。そのままのあなたでいいのよ、そのままのあなたが好きよ、あなたがいるからうれしいの、あなたはすばらしい人ね、と認めてほしいのです。そんな人が一人でもいたら、嬉しいし生きる力となりますね。言葉に出して言ってあげましょう。抱きしめてあげましょう。愛に溢れるあなたのそばに、神さまはいつも共に居られることに気付いて下さいね。

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聖句「父と母を敬いなさい」(エフェソの信徒への手紙6:2)

伊集院キリスト教会 牧師 麦野達一

 伊集院教会では毎週日曜日の朝7時と10時45分の2回、主日礼拝を行なっています。10時45分の礼拝は教会が活動を始めた時から80年以上続くものですが、7時の礼拝が始まったのは今から28年前です。当時私は中学3年生でした。高校受験を控えた受験生です。当時伊集院町内には学習塾があまりなく、鹿児島市の塾に夏休みの集中講座から通うことになりました。夏休み中は平日に通っていたのですが、2学期が始まると放課後は部活があったので(吹奏楽部は11月の定期演奏会まであったのです!)、日曜日に丸一日塾で勉強することになりました。いくら受験を控えているとはいえ、日曜日は大切な礼拝の日です。朝9時から授業が始まるので10時45分の礼拝には出席することが出来ません。そこで当時牧師であった父が違う時間に新たな礼拝を始めてくれました。それが7時の礼拝です。中3の私はその礼拝に出席した後に塾に行く生活を半年間続けました。
 父は牧師として礼拝に出席できない教会員(私のこと)のために早朝の礼拝を計画してくれたのですが、それはどちらかというと「親心」が強かったのではないでしょうか。高校受験を乗り越えるために勉強にも打ち込ませたいが、そのためにも神様に礼拝をささげることは何としても守らせたい!という親としてのジレンマから生まれたのが7時の礼拝だったのでしょう。そしてその礼拝は私が高校受験を終えた後も続けられ、日曜日に仕事や学校がある人たちが参加するようになりました。そしていま、中学3年生になった私の長男がテニスの大会がある時には出席しています。歴史は繰り返すのです。いま私はその時の父の気持ちがよくわかります。私は神を礼拝することで全てが守られることを信じていますから、テニスに打ち込むためにも、やはり礼拝は守って欲しいのです。だから早朝の30分間でも賛美歌を歌い、共に祈り、聖書の言葉を聞いて息子を送り出したいと思います。親心が受け継がれていきます。
 聖書が語る「父と母を敬いなさい」というのは、親が子どもに向かって「そうしなさい」という命令ではありません。年老いた父母に対し、これまで愛し、育ててくれた感謝を込めて敬いなさいという大人に対する命令なのです。私たちは皆「親心」をもらって大きくなったのです。その心をおぼえつつ、自分の父母に感謝しませんか?

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今月のさんびか

幼稚園で子どもたちが月々に歌うさんびかをご紹介します。
どうぞご家庭でもお子さんとご一緒にさんびしてくださいね。

さんびか「ちいさなはなが」
ちいさなはなが おはよう
ひかりのつゆを あびながら
かみさま ほんとうに ありがとう
にこにこがおで いいました


花の日礼拝の日、花を携えて登園してくる子どもたちを見ていると、そのかわいさに、子どもがお花に思えてきました。
子どもたちは日々新しい発見の中で命を輝かせている存在なのだなぁとつくづく思うことでした。



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